オーフェン(ORPHEN)は小説『魔術士オーフェン』シリーズの主人公であり、元《牙の塔》エリート黒魔術士にして現モグリの金貸しorしがない旅人。
基本プロフィール
性別:男、年齢:20歳、身長:171cm、体重:61kg、星座:水瓶座、血液型:O型。レインダスト近郊出身で、日曜大工・工作が趣味。特技はピアノ(どこで覚えたかは作者にもナゾ)。黒髪、黒目、そして服装も全身黒ずくめの細身な体。額に巻いた赤いバンダナが唯一のアクセントになっている。逆三角に近いやぶにらみの鋭い目つきが印象的。首から黒魔術士の証である件に絡みついた一本脚のドラゴンの銀細工ペンダントをぶら下げている。若さに似合わぬ独特の雰囲気は、これまでの人生の紆余曲折の多さを物語っている。生い立ち
父アテレンス・フィンランディ、母アーサ・フィンランディのもと、フェンリルの森の南、レインダスト近郊に生まれる。両親とも優秀な黒魔術師だったが、不慮の事故で彼が幼い頃に死去。そこでアザリーとレティシャに出会う事になる孤児院へ入る。その後、黒魔術士の最高機関《牙の塔》に才を見出され、アザリー、レティシャと共にエリート教室と誉れ高いチャイルドマン教室にて学ぶ事になる。黒魔術と暗殺術を習得し、「サクセサー・オブ・レザー・エッジ(鋼の後継)」又は「アーティスティック・バトル・アスリート(戦闘芸術品)」と呼ばれるほどの実力者となる。最年少で宮廷魔術士「十三使徒」に推挙されるが、ある事情で審問に失敗。5年前アザリーが起こした事件により《牙の塔》を出奔。離反時に自らを「僕は孤児(オーフェン)だ!」と叫び、以後オーフェンを名乗る。日常生活での様子
様々な場所と職を転々とし、トトカンタに流れ着いた彼は、モグリの金貸しとなっていた。黒魔術を取り立てに使い、小銭の落ちる音がすれば全力疾走し駆けつけるほどの貧乏暮らし。粗暴で大雑把、何かにつけて暴力を振るう傾向にある。マシンガンのような悪口雑言を武器とする姿には、かつての純粋なエリート少年だった頃の面影は見られない。が、生真面目な正確は実はそのまま。おかげで無能警官コギーのために働き、執事キースやその主ボニーに振り回される毎日。地人兄弟相手にぶつける魔術と暴力で、精神の均衡をかろうじて保っている・・・。旅立ちについて
変わり果てた姿の姉アザリーと出会い、彼は旅に出る事になる。地人兄弟や暴力娘クリーオウなど相変わらず濃ゆいメンバーに付きまとわれる彼。唯一救いがあったとするならば、弟子マジクの世話をすることで金の心配が改善された事か。その他の情報
- 大多数の黒魔術士がそうであるように、オーフェンも自他共に認める「フェミニスト」である。本来の意味通り、性差廃絶主義者である彼のツッコミには誰が相手であろうと容赦なし。口より早く手が出ることも多く、キースや地人兄弟などは登場した次の瞬間、すでに倒されていたりする。
- 世間知らずの天才タイプである。能力はあるのだが、それを生活へ結び付けれる甲斐性がない。
- 作者によると、彼と結婚して上手くいくキャラクターはコギーぐらいとのこと。
- 本名はキリランシェロ・フィンランディだが、作品世界では不動産を所有する者にのみ家名を名乗る事が許可されるため、作中で性は名乗っていない。
- 元は英単語の「orpan」からオーファンという名だったが、編集者との話し合いで「オーフェン」にされた。
- これまでで最高の贅沢は「特売日を逃したために通常値段の桃缶」らしい。
- 数々の印象深いセリフについてはオーフェンの名言集を参考にされたし。
使用魔術例一覧
【我は放つ光の白刃】・・・掌から高熱のエネルギー波を放射。使用頻度高。お気に入り?【我は癒す斜陽の傷痕】・・・万能回復魔法。
【我招かれる踏まれざる門】・・・ピッキング魔法(笑)「我踏み入れる招かれざる門」という時も。ハリーポッターでいう「アロホモラ(?)」と見た。
【我掲げるは降魔の剣】・・・空気を圧縮し実体の無い剣を生み出す/磁場を生み出し収束させ、プラズマを形成。
【我導くは死呼ぶ椋鳥】・・・超音波を発生、対象を共鳴粉砕させる。
【我が指先に琥珀の盾】・・・指先の前の空気を圧縮し、盾にする。
【我は紡ぐ光輪の鎧】・・・光の輪を重ね壁を防護壁を展開する。
【我抱きとめるじゃじゃ馬の舞い】・・・状況(魔術、火事などの物理的状況)を中和する。
【我が腕に入れよ子ら】・・・重力・落下速度の緩和。
【我は消す魔人の足跡】・・・魔術による結界を解除。
【我は見る混沌の姫】・・・変動させた重力場を対象に投げつける。
【我が左手に冥府の像】・・・漆黒の塊を発生させ、物質を自壊連鎖させる。
【我が契約により聖戦よ終われ】・・・電撃を叩きつけ大爆発させた後、跡形も無く消滅させる。
【我は裂く大空の壁】・・・カマイタチ現象と真空に流れ込む空気の衝撃を生む。
【我は閉ざす境界の縁】・・・結界を展開(と思われる)
【我は与う巨人の幸い】・・・物体を膨張させる。
【我は踊る天の楼閣】・・・物質の質量を擬似的に零にし、爆発的な加速を加え移動させる。
【我は生む小さき精霊】・・・自在に移動させれる小さい光の玉を生み出す。
【我は呼ぶ破裂の姉妹】・・・大気を振動させ、衝撃波を生む。
【我は流す天使の息吹】・・・強風を発生させる。「我は流す天使の息」と言う時も。
【我は砕く原始の静寂】・・・空間に波紋を走らせ、その範囲内を爆砕する。
【我は築く太陽の尖塔】・・・任意の空間に火柱を発生させる。
【我は弾くガラスの雹】・・・対象を空中に浮かせ、吹き飛ばす。
【我は放つ光靂の魔弾】・・・小さな光の玉を弾丸のように飛ばす。
【我は駆ける天の銀嶺】・・・重力を中和し、空中浮遊を可能にする。「我は跳ぶ天の銀嶺」と言うときも。
【我は描く光刃の軌跡】・・・こぶし程度の擬似電球を複数生み出し、散弾のように高速で放出する。
【跳んでいけぇっ!】・・・ボルカンを風で包んで高速でぶっとばす。
おまけ・オーフェンという男
キースによると、オーフェンがピアノを弾く時は「世界はもう終わり」で「異世界から未知の魔族が攻めて参りまして、人間にもう残された手段がない時」でなければ人類は納得してくれない「魔王が復活」する時らしい。『俺の立場はどーなんだ!』において、オーフェンは「よってたかって俺をなんだと思ってやがるんだ!」という問いに対し、
「妹にかわれている金欠借金取り」byコギー
「姉から保護したわたしのオーフェン様」byボニー
「ま、わたしといっしょにボニー様の下僕というところですか」byキース
「なに言ってるんですか。オーフェンさんはうちの宿の居候じゃないですか」byマジク
と回答され、『ガキのつかいじゃねえんだぜ!』では
「どんな凶悪な相手にぶつけても目減りしない便利な奴」
「座敷犬並みのヒマ持て余し男」
「妹と知り合いの単なる目つきが悪いチンピラ」
「妹にていよく利用されて気苦労が絶えずに生活も心もすさんでいく一方の中途半端なヤクザ。もちろん目つき悪い」
「恐怖の殺戮狂戦士」
「鬱屈した若者」
「虎よりなんぼか凶暴そう」
「虎に匹敵する猛獣男」
「怪獣」
「尻尾はどこに忘れてきたの」
「わが社の猛獣」
「窮地に陥ると凶暴な巨大猿に変身するのよっ!」
なんて言われている。
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